妊娠すると胸が変化するの?
2018/09/28
妊娠すると赤ちゃんのいるお腹が大きくなることは良く知られていますが、胸も赤ちゃんに母乳を上げるために大きく変化します。
妊娠中に胸が大きくなったことを意識せず、下着などを変えないと締め付け過ぎて苦しくなってしまいます。
今回はいつからどのように胸が変化するか紹介します。妊娠中の準備の参考にしていただければ幸いです。
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妊娠初期の胸の変化
妊娠すると赤ちゃんを育てるために体が大きく変化していきます。
胸も母乳を出すため変化しますがその変化は妊娠初期からすでに始まっていきます。
妊娠初期から起こる変化には「乳首が敏感になる」、「乳首や乳輪が黒くなる」、「胸が張る」などがあります。
乳首が刺激に敏感になる
妊娠すると胸は乳腺などがどんどん発達していきます。
まだ見た目にはあまりわからない変化ですがその影響で胸が敏感になり、乳首が下着に触れるとチクチクと痛むことがあります。
また、妊娠中に分泌されるプロゲステロンというホルモンの影響で皮膚が乾燥し、胸にかゆみが生じる場合もあります。
乳首や乳輪が黒くなる
妊娠すると乳首や乳輪の色がどんどん黒く濃くなっていきます。
これは皮膚のメラニン色素によるものでまだ視力の弱い産まれたばかりの赤ちゃんが乳首を見つけやすくするためだと言われています。
産後、だんだん乳輪の色は薄くなってくるので安心してください。
胸が張る
生理前に胸が張るという症状があった方もいると思いますが、妊娠しても同じような変化が起こります。
これもプロゲステロンというホルモンの影響で乳腺の発達を促し血管が拡張されて血流が増えるので胸の張りを感じることがあります。
胸が張り過ぎるとやや熱を持つ方もいるそうです。
熱を持って痛い時は、水で濡らしたタオルなどで冷やしてあげると楽になります。
副乳ができることも
副乳といっても様々な形態がありますが、通常の乳房以外の場所に乳房ができる状態のことをいいます。
哺乳動物が乳房を持っている場所をミルクラインといい、そのラインのどの位置にでも副乳はできるそうです。
私の周りには副乳ができた人はいませんでしたが、私が妊娠初期のときに痒みがあるとお医者さんに伝えたところ、副乳だと言われ、初めてその言葉を知りました。
そこから母乳がでてくる事もあるようですが、授乳に影響はないようです。
妊娠中期以降の胸の変化
妊娠中期以降も胸は母乳を出す準備のため変化していきます。妊娠中期以降の変化としては「胸のサイズが大きくなる」、「乳首から分泌物がでる」、「妊娠線が出来ることがある」などがあります。
胸のサイズが大きくなる
妊娠中は脂肪を蓄えやすくなります。
乳腺も母乳をつくるためにどんどん発達していくので胸が全体的に大きくなっていきます。
また、乳腺の発達によって血流量が増え血管が浮き出たようになることもあります。
妊娠線ができることがある
妊娠線といえばお腹の下側に出来るものと思いがちですが、胸が大きくなることで皮膚が引っ張られ、胸に妊娠線が出来ることもあります。
胸にできてしう妊娠線は自分では気づきにくい下側や横が多いそうです。
特に妊娠中は乾燥しやすいのでケアしてあげると、妊娠線の予防にもなりますし、身体をマッサージしてあげることでリラックス効果も期待できます。
乳首から分泌物がでる
出産前でも乳首から母乳のような分泌物がでることがあります。
色は透明や乳白色、やや黄色がかったものなど人によってまちまちです。
この分泌物は母乳ではなく、プロラクチンというホルモンの影響で体が出産後に母乳を出すことに備えて乳腺を開き、母乳を出す準備しているために出るものと言われています。
それが出てきているということは乳腺がいくつか開通している証拠なので安心してください。
胸の変化にどのように対応したらいいの?
妊娠初期からの胸の変化に対して、不快な症状がある時はどうしたら良いでしょうか。状況別にまとめました。
刺激に敏感になる、胸が張る、サイズが大きくなる
胸が張って熱を持つ場合は、冷やしたタオルなどで胸全体を冷やしてみましょう。
冷やし過ぎると体が冷えてあまり良くないので熱が和らぐ程度にしておきましょう。
マタニティ用の下着を着用することも有効です。
マタニティ用の下着はサイズがゆったりしており、体に触れる部分も綿素材で肌に刺激を受けにくいものが多いです。
妊娠初期でも通常の下着で乳首や乳房がすれて痛い、サイズがきつい気がするといった症状がある場合はマタニティ用の下着をつけてみると楽になるでしょう。
妊娠後期になると初期に選んだ下着では小さくなる場合もあるので、体にあったものを選んで身に着けるようにしましょう。マタニティ用の下着でもきついという方はカップ付きのティシャツもおすすめです。
妊娠線を予防する
妊娠線は皮膚の伸びに真皮や皮下組織がついていけず裂けてしまい、赤紫色の線のようになることです。
産後は徐々に目立たなくなり、1年程で白くなる方が多いですが完全に消すことは難しいです。
妊娠線が出来ないようにするためには肌の保湿が大切なので妊娠線予防クリームなどで早めに保湿をするようにしましょう。
個人差がありますが妊娠中期には胸が大きくなってくるので、その前から保湿を始めるのと良いでしょう。
朝起きた時とお風呂に入った後の2回しっかりとクリームで保湿するのがおすすめです。妊娠線はお腹、お尻、手足にも出来ることがあるので保湿ケアは全身に行いましょう。
こちらのクリームは周りの妊婦さんやママさんも使っていて、保湿力もあるのでおすすめです。
分泌物が出る
妊娠中に母乳のような分泌物がある場合は、そのままにしていると乳頭の炎症や乳腺のつまりなどに繋がってしまうこともあります。適宜拭き取るか母乳パッドやガーゼを下着と肌の間に挟んで清潔な状態を保つようにしましょう。
出産後、乳房の変化はどうなるの?
妊娠中に大きく変化する胸に戸惑ってしまう方もいるかと思います。
胸の変化の時期、対処などを紹介しましたが、これらの変化は出産後、授乳が落ち着いてくれば元に戻るものがほとんどです。
個人差はありますが、胸が敏感になることやサイズアップや張り、乳首の黒ずみは授乳してから半年から1年くらいすると落ち着いてきます。筆者も授乳が続いていましたが、1年後にはだいぶ胸の状態はほとんど元に戻っていきました。
胸の変化は目立つので気になってしまいますが、赤ちゃんのために必要な変化なのであまり心配し過ぎないようにしましょう。
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