卵巣チョコレートのう胞って何?どんな症状?原因は?治せるの?
2015/08/19
卵巣の病気の一つ「卵巣チョコレートのう胞」とはどのような病気なのでしょうか。
名前はよく聞くけれど、どのような病気なのかあまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
病気の症状や原因、治療の方法などについてお話しします。
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卵巣チョコレートのう胞ってどんな病気?
卵巣チョコレートのう胞は、子宮内膜症性卵巣のう胞とも言います。
子宮内膜症は骨盤内にできることが多く、腹膜や卵巣にできることもあります。
卵巣に子宮内膜症が進むと、卵巣内にのう胞を形成します。
こののう胞内に、月経の時の古い血液がたまり、血液が固まったものを卵巣チョコレートのう胞といいます。
症状は月経痛や、慢性的な骨盤痛、性交痛などです。
破裂することもあり、その場合は激痛が走ります。
不妊の原因にもなり、卵巣がんを発生させることもあるので早めに対処したい病気です。
原因は、欄干を通って逆流した月経血の中の子宮内膜が腹膜についたもの。
もしくは腹膜が子宮内膜に似た組織に変化することなどが考えられていますが、まだはっきりとした原因は分かっていません。
治療方法
卵巣チョコレートのう胞の症状に思い当たる節があるのなら、まずは病院を受診しましょう。
治療方法はのう胞の大きさによって異なります。
小さいものの場合は低用量ピルやダナゾールといったホルモン治療だけで治ることもあります。
ただし、薬によって副作用を伴う場合もあります。
治療前にはしっかりと説明を聞いておきましょう。
小さなもので症状が全くない場合は、経過観察のみで治療を行わないこともあります。
また、直径5cm上の大きさになってしまうと手術が必要になります。
手術には卵巣ごと摘出する全的術とのう胞だけを摘出する核手術があります。
核手術の場合は、2~3割の確率で再発する可能性があります。
卵巣チョコレートのう胞があっても妊娠できる?
卵巣チョコレートのう胞がある場合でも、自然妊娠は可能です。
初期であれば妊娠が一番の治療法だとも言われているようです。
ただし、卵管内で炎症が起きて卵管に癒着している場合は妊娠がしづらくなってしまうこともあります。
初期のチョコレートのう胞だと診断された場合は、妊娠希望の旨を伝えてお医者さんに相談しましょう。
出産を希望する場合は、卵巣を残した核手術を行うので、妊娠する可能性もあります。
ただし、排卵障害や無排卵になってしまうケースも少なくないようです。
それでも不妊治療をして出産をしたという人もいますので、可能性は残っています。
チョコレートのう胞と診断されたらショックは大きいかもしれませんが、必ずしも妊娠の可能性がなくなるわけではありません。
お医者さんと相談しながら治療をしていきましょう。
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