妊娠中に生卵食べた人集合!おなかの子への影響と対処法まとめ
2017/07/06
卵は栄養豊富で食べやすい食材です。特に日本人ならつるっと食べられる卵かけごはんが好きな方も多いですよね。でも妊娠中は生卵を食べない方が良いって聞いたけど本当?
妊娠中だけど知らなくて食べてしまった!なんてこともあるかと思います。
今回は妊娠中に生卵を食べた人集合!
生卵を食べたときのおなかの子への影響と対処法についてご説明します。
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生卵を食べることは禁止されているの?
妊娠中に生卵を食べることは避けた方が良いですが禁止されているわけではありません。しかし、妊娠中は赤ちゃんを育てるために免疫力が低下しているので感染症に罹りやすくなっています。また、妊娠中は赤ちゃんに影響がする可能性があるため薬の服用があまりできません。
そのため、生卵だけでなく生魚や生肉、生ハムやチーズなど普段は食べているものや何気なく調理しているものでも注意しなければなりません。
厚生労働省の資料にも妊婦は食中毒が重症化しやすいので注意が必要とあります。(※1)
生卵を食べるとかかる食中毒とは?
生卵の殻にはサルモネラ菌という食中毒菌が付着していることがあります。
日本の卵は安全性が高く、多くは洗浄もされているので昔よりはサルモネラ菌のリスクは少なくなっているのですが可能性がゼロではありません。
サルモネラ菌の特徴・症状・対策
厚生労働省のホームページにサルモネラ菌の特徴や症状、対策について説明があるので紹介します。(※2)
特徴:動物の腸管、自然界(川、下水、湖など)に広く分布、生肉特に鶏肉と卵を汚染することが多い。乾燥に強い。
症状:潜伏期間は6~72時間。激しい腹痛、下痢、発熱、嘔吐。
長期間にわたり保菌者となることもある。
対策:肉、卵は十分に加熱(75℃以上1分以上)する。卵の生食は新鮮なものに限る。低温保存は有効。しかし過信は禁物。二次汚染にも注意。
以上に加え、妊娠中には下記の症状が起こる可能性があります。
妊娠初期に下痢などによる子宮収縮が起こる可能性
サルモネラ菌による食中毒で下痢などの刺激から子宮収縮が起きることがあります。妊娠初期の子宮収縮は切迫流産などに繋がる可能性があり危険です。
参考:妊娠中の食中毒と食べ物 | 横浜 婦人科 的野ウィメンズクリニック公式ページ
嘔吐、下痢で脱水症状になり赤ちゃんへの栄養が不足する可能性
嘔吐、下痢が続くと脱水症状になってしまいます。食べたものから栄養も取れなくなってしまうので長期間続くと赤ちゃんに送る栄養も減ってしまい成長に影響が出てしまう可能性があります。
サルモネラ菌での食中毒が疑われるときは
サルモネラ菌の潜伏期間は6~72時間のため、生卵を食べてから3日程問題なければ安心して良いでしょう。
もし、生卵を食べて嘔吐や下痢などの症状が出た場合は、速やかに産婦人科に相談しましょう。相談する際には症状の状態、いつからなのか、前日~今までに食べたもの等の情報をまとめておくとより的確な指示が受けられるでしょう。
自己判断で薬を飲むことは赤ちゃんに影響する可能性があるのでやめましょう。
どうしても食べたいときの注意点
妊娠中に生卵は避けた方が良いとはいえ、どうしても生卵が食べたくなることはあると思います。食中毒のリスクをゼロにすることはできませんが下記のことに注意してみてください。
新鮮な卵を選ぶ
賞味期限間近や賞味期限が過ぎた卵は生で食べるのは避けましょう。
また、保管は冷蔵庫で行い傷やヒビがあるものも生食は避けましょう。
殻を割ったらすぐに食べる
割った後の卵を長く放置していると、サルモネラ菌だけでなくそれ以外の菌も増殖する可能性があります。卵は割ったらすぐに食べましょう。
また、サルモネラ菌は殻に付着しているので、割った殻が卵の中に入ってしまったら生食はやめましょう。
殻に付着した菌を除去する
サルモネラ菌は殻に付着しているので、流水で洗うか熱湯にくぐらせるなどでリスクを減らすことができます。
また、スーパーなどで流通している卵の多くは洗浄されているのでサルモネラ菌のリスクが少ないですが、直売所などで販売している卵は生産者の方に洗浄しているか確認を取った方が安心です。
夏場は生食を避けた方が無難
夏は気温や湿度が高く食中毒が起こりやすい時期です。
買ったときには新鮮な卵でも、外で持ち歩く時間のことなどもあるので夏場に生卵を食べるのは我慢しましょう。
外食で生卵は食べないようにする
すき焼きや牛丼など、外食で生卵が付いてくる場合もありますよね。
もちろん、お店でもしっかり管理しているとは思いますが正確な管理・保管の方法はわからないので念のため外食では食べない方がよいでしょう。
生卵を食べても心配し過ぎないようにしましょう
やはり食中毒の危険があるので妊娠中に生卵を食べることはなるべく避けた方が良いですが、どうしても食べたいときは新鮮な卵を選ぶなど上記の注意点を意識してみてください。
日本では生卵のサルモネラ菌で食中毒になる可能性は低いですし、仮にもしサルモネラで食中毒になっても早期に適切な処置を受ければ回復も早いので心配し過ぎないようにしましょう。
卵は栄養価の高い食材なので妊娠中に摂取することは望ましいです。
サルモネラ菌を死滅させるためには十分に加熱(75℃以上1分以上)が必要なので、できるだけ加熱調理した卵を食べるようにしましょう。
なお、加熱調理でも卵を触ったあとの手にはサルモネラ菌が付着している可能性があるので必ず石鹸で手を洗いましょう。他の食材や調理器具に触れるとそちらが汚染されてしまう可能性があります。
妊娠中は様々な食事制限や行動制限が生じるのでストレスを感じやすいですよね。
赤ちゃんのためにはストレスの溜めすぎも良くないので適度に発散して、健やかなマタニティライフを過ごしましょう。
※1 厚生労働省 一般向けパンフレット お肉の食中毒をさけるにはどうしたらよいの?
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049964.html
※2 厚生労働省 細菌による食中毒 サルモネラ属性菌による食中毒について(食品安全委員会)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/saikin.html#link03
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