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妊娠前から吸っていたタバコ…妊娠中に吸うとどうなる?赤ちゃんへの影響は?

      2017/08/21

妊娠前から吸っていたタバコ…妊娠中に吸うとどうなる?赤ちゃんへの影響は?

最近では女性の喫煙者も珍しくはなく、喫煙所などをのぞくと多くの女性の愛煙家の方を見かけます。

タバコなんて「百害あって一利なし」ということはわかっていても、その性質からなかなか止められないもの。

もし喫煙の習慣がある女性が妊娠すると、タバコは止めなければいけない?ほとんどの人が「絶対に止めるべきだ」と回答するでしょう。

しかし、「なかなか止められない」「吸いたくて我慢できない」「ダメだとわかっていても吸ってしまった」という妊婦さんもいるのでは?

ここでは、妊婦さんはなぜタバコを止めるべきなのか、タバコを吸うことで赤ちゃんにどういった影響が及ぶのかなど「妊婦さんとタバコの関係」について気になることをまとめてみました。

妊婦さんの喫煙、なんでダメなの?

Thought the little beauty girl

妊娠中というと、一般的に考えて非妊娠時に比べて「やってはいけないこと=禁忌」がたくさんあります。

そんな妊婦さんの禁忌の中でも代表的とも言える一つが「喫煙」ではないでしょうか。

ただ、漠然と「妊娠中はタバコはダメ」だとわかっていてもどうしてダメなのか、その理由をはっきりと言える人はどれくらい居るでしょう。

 

タバコが人体に与える影響とは?

タバコの煙、吸わない人にとっては不快でしかないあの白い煙の中には実に200種類以上の有害物質が含まれているそうです。

そんな有害物質の中でもとりわけ有名で「三大有害物質」と呼ばれているのがニコチン、タール、一酸化炭素です。

これらの有害物質は体内に取り込まれると、下記のような影響が起こることが分かっています。

たばこの三大害は「ニコチン」、「一酸化炭素」、「タール」の三種類と言われています。「タール」:いわゆるヤニで、けむりの中に含まれます。発がん性物質のかたまり、肺の中をどす黒くさせ、その機能を奪います。1日20本のたばこを吸う人は1年でコップ1杯のタールを身体に入れるとされています。「ニコチン」:血管にダメージを与え、悪玉コレステロールを取り込みやすくします。習慣性があり、体内の血管を細くし、心臓に負担をかけます。「一酸化炭素」:血液中で、酸素が運ばれるのを阻害したり、息切れ、スタミナ不足を起こします。そのため運動能力の低下や動脈硬化を促進します。

引用:https://www.ren-net.jp/汚れた空気ときれいな空気-コラム/たばこと化学物質/

発がん性物質を含むことは良く知られているため、がんを誘発する危険性がタバコにはあることは、多くの人が知っていることだと思います。

しかし、タバコを吸っていたからといってすぐに「がん」になる訳ではないので、妊婦さんがタバコを吸うことで考えられる悪影響は、血管収縮や血中酸素の阻害などにあると思います。

ではこのような作用は、実際には妊婦さんや赤ちゃんにどういった影響を与えるのでしょうか?

 

妊婦さんの喫煙が、赤ちゃんに及ぼす可能性のある悪影響とは?

妊娠中、赤ちゃんとお母さんは胎盤を通して文字通り「繋がって」います。

そしてこの胎盤を通して大量の血液が、赤ちゃんの元に送られています。

血液には酸素を運ぶ役目があり、胎盤から送られてくるお母さんの血液のおかげで赤ちゃんは呼吸ができている訳ですが、そんなお母さんがタバコを吸うとどうなるでしょう?

上記の通り、タバコには血管を収縮させる作用があり、血中の酸素を阻害する作用もあるため、赤ちゃんに届く血液や酸素は極端に少なくなり、赤ちゃんはおなかの中で苦し思いをしているのかも知れないんです。

そして、妊娠中にタバコを吸い続けることで、実際には下記のような影響が出ることが分かっています。

妊娠中の喫煙により子宮内胎児発育遅延がおきることは有名であるが、その程度は喫煙本数に関係し、一般に母が喫煙していると出生時体重は約200g 軽くなり、ヘビースモカーでは約450g 軽くなると言われている。また流産、早産、前置胎盤、胎盤早期剥離などの異常も増加する(2~3倍)。早産率は喫煙本数と明らかな相関がある。

引用:http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm

 

お母さんが喫煙することで、赤ちゃんは苦しい思いをし、また命に係わるような状況に陥ることさえ考えられる訳です。

お母さんにとっては非妊娠時からの習慣であり、悪気がないつもりであっても、妊婦さんの喫煙は思った以上に赤ちゃんに様々な悪影響を与えることが考えられるようです。

妊婦さんがタバコを吸うことでどんな影響が出るのか、少しはお分かり頂けたでしょうか。

 

大切な命のために

Young pregnant woman holding a broken cigarette while standing against a white background

妊娠中にタバコを止められなくて、それでもそのまま無事に出産した人も実際にはたくさんいるでしょう。

しかし、上記のような危険があることは事実であり、妊婦さんがタバコを吸うことで赤ちゃんにとって悪い影響を及ぼす可能性があることも事実です。

タバコには中毒性があるために、喫煙者が「吸わない努力」をすることは容易くありませんが、おなかの中に宿る大切な命のために、妊娠中の禁煙を前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

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