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閉経期だからこそ基礎体温をつけよう

      2017/09/30

閉経期だからこそ基礎体温をつけよう

基礎体温は、閉経の判断をするのに非常に有効ですが、妊娠や閉経といった特別なことだけでなく、日々の体の状態がよく分かるのが基礎体温のいいところです。

今の自分はどんな状態なのか、病気の兆候はあるのか、生活の状態はどうなのか、日々の自分をしっかり見直し、自分自身をより良い方向へ導く材料として基礎体温をつけることは、とてもお勧めです。

今回はそんな基礎体温について調べてみました。

基礎体温の測りかた

 

基礎体温をつけると良いことがいっぱいなのはよくわかりましたが、実際に基礎体温をつけるにはどうすればいいのでしょう。

ここでは基礎体温の測り方についてまとめてみます。

婦人体温計を使用する

基礎体温の変化はとても小さな変化です(0.3~0.5度の体温の変化)。

そのため、一般的な体温計では表示が少なく変化を見分けることができません。そのため、必ず婦人体温計を使用してください。

ちなみに、一般的な体温計の表示は小数点第一位までですが、婦人用体温計は小数点第二位まで表示することができます。

毎日同じ時間に測定する

出来るだけ同じ状態での測定が望ましいため、測定時間も同じ時間にそろえましょう。

一番良いと言われているのは朝起きた時ですが、どうしても朝が難しい場合は夜の時間帯で大丈夫です。

なぜ同じ時間帯に測定するのかというと、体温は、1日のうちで個人差はありますが1℃以内ほどですが変化しているためです。

起床時がもっとも低く、夕方にかけて上昇し、夜にかけて徐々に下降していきます。

もしも同じ時間に測れなかった場合、時間がずれても測りましょう。基礎体温は毎日測ることが重要です。

安静の状態から動かずに測定する

状態変化の少ない安静の状態で測りましょう。お勧めは朝起きた直後に布団の中で測る事です。

もし、動いてしまった場合は30分ほど安静にしてから測りましょう。

計測中の寝返りやあくびをするだけで体温が上昇しますので注意してください。

舌の下で測る(舌の裏の奥の方)

舌の下側に差し込み、中央の筋(舌小帯)にピタッと沿うようにして測りましょう。

舌は動かさないようにしてしっかり挟みましょう。

測る期間

排卵日や低温期、高温期の体温は人それぞれで、だいたい特徴が分かるようになるには3ヶ月がかかります。

まずは3ヶ月を目安に記録してみましょう。

 

基礎体温の記録方法

基礎体温の測り方は分かりました、では次に記録の仕方を考えていきましょう。

基礎体温は測って終わりではありません、きちんと記録して残していきましょう。

体温と計測した時間を記録する

基本的には基礎体温だけを毎日記録すればいいのですが、念のため測った時間も記録しましょう。(同じ時間に測れなかった場合などもあるため)

現状も記録する

同時にその日の気分や体調なども記入しておくと基礎体温の変化を見るときに役に立つのでお勧めです。

体温計に記録してもらう

毎日測るだけでも手間なのに記録もしなければならないとなると、初めはハードルが高くなってしまいますよね。その場合多少お金がかかりますが、自動で記録してくれる婦人体温計がありますので、そのような機種を選ぶと楽です。

データ転送やアプリ連動がお勧め

最近はパソコンやスマートフォンにデータを転送する機能を持っている婦人体温計も出ていますので検討してみてください。

自分で記録する場合は日記などの端に記録したり、手帳に記録したりとなると思いますが、アプリを利用すると体調の状態や生理の予測もしてくれたりするのでお勧めです。

主に生理予測のアプリを検索すると出てくるので参考にしてみてください。

なによりも継続すること

とにかく続けることが一番重要ですので、簡単に出来るようにしておくことが大切です。

なので、自分が負担にならない方法を探してみることをお勧めします。とりあえず毎日計測した体温計をスクリーンショットしておくというのも一つの手ではないかと思います。(時間も同時に記録されるので一石二鳥かも)

 

婦人体温計の種類

 

では、婦人体温計はどのようなものを選べばいいのでしょうか。

基礎体温の記録方法の所でも少し触れましたが、自分に合うものを選ぶために、婦人体温計の機能のについて考えてみましょう。

実測か予測か

現在ではほとんどの婦人体温計が実測式と予測式どちらでも測れるようになっているかと思います。

・実測式:時間がかかるが正確(およそ5分)

・予測式:時間がかからない代わりに誤差の可能性あり(数十秒ほど、機種による)

正確性を考えると実測がいいと思いますが、5分間動かずには結構長い時間です。

まずは毎日計測することを考えれば予測式も大きな負担がなくメリットがあると思います。

また逆に実測の時間が短くなってきている機種もありますので、時間と相談でそちらを選択肢にいれるという考え方もあります。

本体にデータが保存できるかどうか

本体にデータが保存できるかどうかも一つの判断材料となります。とにかく測るだけでデータは保存されるなら、一番手軽ですね。

データの保存は最大数か月分から最短で数回と保存期間に開きがありますので、よく確認してみてください。

また、データ保存できる機種の中にはグラフ化も同時におこない、体温計上に表示してくれるものもあります。

パソコンやスマートフォンとの連動が可能かどうか

本体にデータを保存するだけでなく、パソコンにデータを送信したり、スマートフォンのアプリと連動する機種があります。

データ転送や連動ができるものは、基礎体温だけでなく生理予測ができたり、その他にもホルモン変動による気分の変化や体重管理とダイエットの情報など多くの情報との連動が可能になるのでお勧めです。

コメントなども入れることができるのでちょっとした日記代わりにもなります。

洗浄方法や保管方法

口の中に入れて使うものなので、より清潔にたもてるものがいいですよね。だいたいは丸洗い可能となっていると思いますが忘れずにチェックしておきましょう。

また、専用ケースもあれば助かります。外出(例えば出張など)が多い人はもちろんのこと、ほとんどの人が寝る場所に置いておくと思いますので、ケースの有無やケースの使い勝手も確認しておきましょう。

音やバックライトの有無

意外と見落としがちなのが、暗がりで確認するシーンです。寝室は暗くないと眠れない、カーテンはしっかり遮光!という方は暗がりでの確認も視野にいれて考えてみてください。

機種によってはバックライトがあるものなどあります。

寝室に一人という場合は気を使わないですが、家族がいたりすると光や音は気になりますよね。

あまり意識していないだけに使い始めてから失敗した…とならないように、音と光の機能についても確認しておきましょう。

いろいろ挙げましたが、全てを網羅している婦人体温計はおそらく無いとおもいます。

自分にとって本当に必要な機能はどれかよく吟味してもらえればと思います。当然、価格の問題も一緒にご検討ください。

 

基礎体温の見方

 

基礎体温を測り始めて一定のデータがそろったら(だいたい1ヶ月分)、次はグラフ化してみましょう。

月経が定期的にある場合は、月経の周期1回分をひとつのグラフにしてみると分かりやすいです。

基本的な形

・低温期と高温期の二層に分かれている(概ね36.7を挟む形になる)

・低温期が約2週間、排卵を挟んで高温期が約2週間の周期

・低温期から高温期への移行は1~2日

・排卵時に少し低温が下がるが36度以上

(それ以下だとホルモンバランスが崩れている可能性が高い)

二層にならない場合

低温期、高温期と判断できず、ずっと同じぐらいの体温を維持している場合、排卵が起こっていない可能性が高く、無排卵や閉経が考えられます。

■低温期が長い(21日以上)

低温期が長い場合、年齢的に閉経に向かっている場合が多いが、体が冷えてしまっている場合、高ストレスの場合が考えられます。

■高温期が短い(10日未満)

高温期が短い場合、黄体機能不全の疑いが考えられる。卵が未成熟になりがちで場合によっては排卵していないこともあります。低温期が短い場合と同様、体の冷えが考えられます。

■高温低温がバラバラに出る

測り間違いの可能性が一番高いのですが、その他に排卵障害や不規則な生活習慣やストレスなどが原因と考えられます。

■低温期から高温期への変化の期間が長い

自律神経の乱れが考えられます。とくに体が全体的に弱っている可能性が高いです。また生殖器機能の低下も考えられます。

■高温期が長い(2週間以上維持される)

高温期が2週間を超えて維持される場合、妊娠の可能性があります。またその場合、普段の基礎体温より少し高くなるともいわれています。

■高温期が長く月経時も維持される、または低温期が短い

妊娠していないが高温期が長く、低温期が短い場合、子宮内膜症など子宮系の病気が隠れている場合があります。

基本的な形からずれている場合、また普段と違う形になった場合、体に何らかの変化が出ていると考えて間違いないです。

念のため婦人科にて診ていただく事をお勧めします。

 

基礎体温は自分の体のサインを感じ取れる大切な情報

今回は、基礎体温の測り方や記録の仕方に関連する部分をいろいろと調べてみました。

昔に比べて、基礎体温を測ることがとても簡単便利になっているなと感じました。それこそ、実測しかなくて、手書きで記録していた頃なんて、本当に大変だっただろうなと思います。

しかし、そんな苦労をしてでも付け続けると多くの事が分かる基礎体温。とくに女性にとっては自分の身体のサインを感じ取れる大切な情報です。

毎日忙しく、ちょっと面倒だと感じるかと思いますが、今は本当にひと手間程度です。

ぜひ日々の生活に取り入れて、自分のことをよりよく知っていく一つの手段としてもらえると嬉しいです。

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